大人になれば

本を読んで得た考え方を、あたかももとから考えていた、自分の考えのように話してしまった。話したことで実際この考え方が本当に自分を納得させ、正しいということを心の中に自分自身に浸透させていくような感じだった。

大人とは、自分が大人だと思った人が大人であるという、ある本の受け売り。

大人という言葉はだいぶ昔から素通りできないでいて、大人になりたいと思って来て、いまだに自分なりの定義が固まっていない。

大人じゃない自分を認めたくなく、人から大人だと思われたい。

こういう人は大人でかっこいい、と思う人を、目指してもいなく、それについて普段からまじめに考えることもせずに、ある日誰かが、あの人は大人だよね。と言っていたら、急にグサリとひっかかる、大人=すてきな人、っていうのがやっぱりあるし、そうじゃない自分のこともわかっているし、つまり自分は大人として評価されたいし、大人として評価されてないし、モロに顔に出て、わかりやすく動揺してるんだろうなと思う。