年々、気持ち悪いと思うものが増えた

人のハンカチは、小学生のときはトイレのあとに借りたりしたが、本当に知らないうちに使えなくなった。家族のハンカチも、お外のトイレで渡されてもちょっと嫌だから断る


ライザップのビフォーアフターは、アフターがツヤツヤの黒めの男が、どや顔でいて、若くしてお金を手にした驚くほど店員などに横柄な、日本のために命をかけた昔の大人が見たら嘆くだろうばかの基本形のようなふうで、それがわざと、こちらをざわつかせているのなら、無知な自分が残念だけど。


お金を、毎日見ている仕事なのだけど、紙幣は時々、血みたいなものが着いているし、硬貨はまず鉄臭く、延々と人から人に渡っていて、おお気持ち悪い。昭和35年の10円玉などは、見ていると逆に、本当に悲しくなり二度と戻らない時に思いを馳せて、昭和の誰かが払ったお金が今ここにある不思議を思い、いまも全国のひとのサイフに暗がりで潜むそれを思い、不気味でさえある。そんな古い貨幣を今なお流通させているこの国はだから役所の建て替えもなかなかしないな、と思い、役所の壁の、貼られた紙がずれているとき、少しずれたところが白くなっていて、古く感じるのと同じような感じがする。


とりのフンがある道は、いつからかこれもわからないが、嫌な感じがするようになった。気にしたこともまじまじと見たことももちろんない景色だったもので、逆に言えば?とりのフンの、というかハトの匂いを思い出すと、とりのフンがある場所はその匂いがしそうで、大人になっても驚くほど決まって息を止めて歩く自分がいる。ハトたちの羽ばたく瞬間に立ち会ってしまうときも同様で、じつはハトが嫌いな人は相当いるとは思うので、自分のこの気持ち悪いと感じた芽生えは、人よりじつは後発なんだろう。


植物が育つことは、気持ち悪い。

豆苗をある時によく買っていて、豆苗というのはご存知一度使って、そのまま育てるともう一度伸ばして、収穫できるというもので、おトクな野菜のような感じながら、部屋で、知らないうちにニュッと伸びていく苗を思うとだめだ。さらに、伸びるのは構わないが、どんな空気でどんな水で伸びるのだ?というと自分の部屋の日中人のいないこもった空気に、賃貸の水道水で、白く伸びたあとに食べるそれには栄養がありますか。

じっとみていても、伸びないが、外出して、帰宅したら伸びているに決まっていて、そうなると実に実に気持ち悪い。


初投稿だからこれぐらいしか思いつかない、思いついたらまた書く。